東京(都心から多摩地区まで)

創作料理 ほとり(蝦夷や 改め)(中央区日本橋室町)

 オープンは2001年。はっきり言って、神田界隈の客層にはちょっともったいないし、デフレ時代のオフィス街のランチタイムでは苦戦しているかもしれない。
 甘皮の混じるそばは、店の自家製粉、自家製麺。腰のしっかりした、ピンとした手打ちだ。茹で時間は30〜40秒ほどで、手早く水にさらされる行程はカウンター越しに見ることができる。器の類もちょっと凝った、しゃれた色合いのものを使っている。ツユも店でていねいにだしを取ったもので、濃いめの味付け。薬味はわさび、ネギのほか、辛味大根がひとつまみ添えられる。が、やはり蕎麦湯が出るまでは何も入れない方がおいしくいただける類のそばだと思う。
 2日続けてもり、天付もりを試してみたが、700円の値段差を考えると、ここは素直にもりをおすすめした方がよさそうだ。なお、量的には物足りないという向きもあるだろうから、200円増の大盛りが成人男子には適量かもしれない。
 天もりに添えられる天ぷらは、クルマエビ1尾とキス、季節の野菜2品で、取材時は小ぶりのナスとシシトウ2本だった。どれも味はよいが、バリューを考えるとちょっと厳しい。また、天ぷらの分も考えるとツユの量が少なく、油気がそばの味を損なうので、天ぷら用には塩を添えてもらうように頼めば良かったと、食べながらちょっと悔やんだ。
 取材:2002年6月。(当時)もり500円、大盛り700円、ざる600円、天付もり1,200円、天付ざる1,300円、とろろ、なめこおろし各700円、辛味大根そば800円。11:30〜14:30、17:00〜22:00、土・日・祝日定休。営団地下鉄銀座線三越前駅の神田寄り改札か、総武快速線新日本橋駅改札から室町3丁目交差点方面に向かう地下道の出口近く、1階にみずほ銀行の入っているビルの地下1階。JR神田駅からだと5〜6分。Tel.03-3270-2811。

 2003年10月追記 店名が「蝦夷や」から「創作料理 ほとり」に変わっていた。そばメニューにも若干追加があった模様。夜はそば以外のメニューが追加された模様。





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