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曲家なでら(山形県米沢市)

曲家なでら
 山形県の南部に位置する城下町・米沢。ここは「蕎麦屋」といえば日本そばとラーメンをおいているのがあたりまえ、という土地柄。国道121号で結ばれる福島県喜多方をライバルとするラーメンの里でもある。そんな中で、米沢では少数派という「そば専門店」の1軒が、この店。米沢の伝統工芸品として知られる一刀彫りの里・笹野にある「笹野民芸館」の隣にある。
 名前のとおり、店は東北の農家に見られる様式の曲家。飯豊町にあった民家を移築したものという。
 肝心のそばにもこだわりを見せる。そば粉は地場産、自家栽培の二八そば。シコシコと小気味よい歯ごたえが印象的だ。そばは木製のトレイに直のせ。トレイにはそば用のくぼみのほか、そば猪口というには口の広い小鉢のような器と、ツユの入った徳利、漬け物を入れた小皿用にくぼみがつけられた専用のものだ。ただ、そばが左、ツユが右というレイアウトは、そば猪口を左手に持ったままどんどん口に運ぶという江戸っ子風の食べ方の人には、ちょっと使いにくいかもしれない。
 取材:1994年12月。(当時)もり800円(大盛200円増)。ほかに温かいシャブそば900円、合鴨すいとん900円など。珍しいのは、大きな饅頭のようなそばの塊をツユにつけて食べるそばかいもち(2個)600円。JR米沢駅から白布温泉行きのバスで15分ほどの笹野大門が最寄りのバス停。店から古刹・笹野観音までは徒歩5分ほど。11:00〜15:00、火曜定休。tel.0238-38-4636。





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