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松野そば(山形県白鷹町) 2002年冬現在休業中につき店情報追加(2002.11.5)

 冬の間、11月から3月までしか営業しない「幻のそば」がある。しかも完全予約制。その理由は、農家が本業で、農閑期に出稼ぎに出なくていいようにと、農閑期の副業で始めたから。それゆえ、店という体裁ではなく完全に民家。玄関で靴を脱ぎ、2階の座敷に上がる。定員20名ほどの座敷が、毎日予約でいっぱいになる。飯山の富倉は民家風店舗だが、こちらは本当に民家に上がりこんでそばを食べる。
 メニューはもりそばのみ。自家栽培を含む地粉100%のそばは、ざっくりと野太く、その見た目にたがわず腰の強さが「超シコシコ」。そばも大きな丸皿の上に盛られた、ある意味そっけないほどの素朴さ。薬味も秘伝の自家製唐辛子とねぎのみ。都会風の洗練されたそばが好みという向きには薦めないが、しっかりしたそばそのものの味がよいという人には一度味わって欲しい。あくまでも純朴な不器用なまでの田舎風そばである。
 取材:1994年12月。(当時)もりそば700円。営業期間中は予約があれば無休だが、そば粉が尽きれば営業期間そのものが終わり。3月だからといって味わえる保証はない。営業時間は11:30〜14:00。山形鉄道(フラワー長井線)荒砥駅から徒歩10分。tel.0238-85-5120。
(紹介が3月末になってすみません。興味のある方は次の冬にでも)

2002年11月追記
 雑誌によると、すでにご主人は他界されて、店を継いだご長男は、肩を壊して休業中とか。今、この味に最も近い味を味わうなら、先代のご次男がやっている「味代乃そば」という店があるという。やはり、営業は冬のみで要予約。Tel.0238-85-3592。
 なお、松野そばが営業を再開されたという情報が入ったら、掲示板のほうにでもご一報くださるとたいへん助かります。よろしくお願いいたします。





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