東京(都心から多摩地区まで)
| 店名も住所も京橋には違いないが、限りなく銀座1丁目。首都高の際にある昼は立ち食いそば、夜は立ち飲み屋という店である。 しかし、そこらの立ち食いそばとは一線を画すどころか、普通の蕎麦屋も脅かすレベルのそばが味わえるのである。そのそばが、十割、しかも一般的な製麺機ではなくてパスタのような押し出し麺というところが驚き。 店内はカウンター席のみの立ち食いスタイル。奥のカウンターで注文し、お盆を持ってカウンターで自分の居場所を見つける。練りワサビとねぎ、蕎麦湯はセルフサービス。 そばは、オリジナルブレンドの恵みもりが基本で、ほかにさらしな、田舎、韃靼と4種類。値段はどれも同じである。量のバリエーションは5種類。150gの小盛から始まる。並盛、大盛、特盛、そして1kgのキロ盛。並盛の300gは、普通の蕎麦屋の大盛り以上だ。それでいて価格は抑えめなので、正直、銀座でこの値段でまともなそばが食えるはずはないという先入観を持ってしまうのも無理はない。 手間のかかる天ぷらはメニューにはない。なので、並盛にニシン棒煮を追加。ランチタイムはこのニシン棒煮も500円から320円にプライスダウンする。 そばは、十割らしく風味もあり、何より押し出し麺ということを感じさせないコシがある。断面も丸いかと思えば角が立っている。ちなみに、恵みは挽きぐるみとさらしなのブレンド、田舎は挽きぐるみ十割らしい。 ツユは、かえしの風味があまり強くないタイプ。かといって醤油がちのしょっぱいものというわけではない。冬季はあつ汁も選べる。 ニシンの棒煮は、京都の「松葉」のものとよく似ている。 コストパフォーマンスでは、群を抜いている。倍の値段でここに劣るそばはいくらでもあるが、値段だけがこの店のそばの魅力でないことは確か。 取材:2008年12月。(当時)並盛(300g)500円、小盛350円、大盛650円、特盛800円、キロ盛1,000円。ニシン棒煮320円(ランチ価格)。営業時間は、平日が11:00〜15:00(ランチ)、18:00〜23:00(立ち飲み)、土曜日は11:30〜15:00。定休日は日曜日と祝日。Tel.03‐3272‐8616。中央区京橋3‐4‐3。最寄駅は、東京メトロ銀座線京橋駅(3番出口)。都営浅草線宝町駅、東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅、JR有楽町駅からも徒歩圏。お店のHP。 |
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