神奈川(横浜を中心に三浦・湘南・箱根など)

まつむら(横浜市中区石川町) 閉店

 「汐汲坂 まつむら」が2010年の9月27日に店を閉め、10月23日に石川町のリセンヌ小路に移転、新装開業した。元町というブランドには頼らず、自分の看板で勝負するということなのか、単に物件の問題なのかわからないが、交通の便が良くなったことは確か。
 入り口も以前よりわかりやすくなり、店内も昼なお暗い穴倉的だったものが昼は外光も入る明るい感じになった。言い方によっては、隠れ家的ムードが薄くなったとも。14席だったキャパシティは、L字のカウンター7席と、テーブルが4人席2卓、6人席1卓と前店比150%。
 メニューは、汐汲坂時代と構成は変わらない。せいろは据え置きだが、十割が+50円、天せいろが+200円など値上がりしているものも。
 お店のブログに群馬県渋川産の夏の新そばがそろそろ終わりになると書いてあったので、天せいろを1日限定10食の「夏の深山夏そば」にアップグレードして出してもらうことにした。
 夏の新そば(十割)は、中太(太という字を使うほど太くないが)のジワリとした弾力がある。喉越しよりも歯触りで楽しむタイプで、噛めば甘味が広がる。
 醤油の風味が前に出た辛口のツユも変わらない。薬味は本わさび、辛味大根、刻みネギ。わさびはサメ皮おろしに乗って出てくるが、1本付けるのはオプションになった。
 天ぷらは10cm大の海老天2本とイカ、しし唐、大葉。値段は上がったが、イカが追加になっている。
 締めの蕎麦湯はさらり。
 旧店との比較も書いてしまったが、そば自体は変わることなく、横浜山ノ手では屈指のレベルだと思う。蕎麦湯を頼んで出してもらったのは、店が広くなったのとたまたま店主一人になってしまったタイミングだったからだと解釈しよう。
 また、蕎麦屋酒を愉しみに出かけたい店だ。
 取材:2012年9月。(当時)天せいろ1,700円、上天せいろ2,300円、せいろ普通盛(130g)650円・大盛(180g)800円・特盛(225g)950円、とろろそば900円、鴨汁せいろ1,000円、つけ天1,300円、変わりそば(日替わり)850円〜(夏の深山新そばは950円)。本山葵1本付きは200円増。温かいそばは、かけそば650円、天南そば1,150円、天ぷらそば1,600円、鴨南そば1,600円。営業時間は12:00〜15:00と18:00〜23:00(売り切れ閉店)。定休日は月曜日。Tel.045‐662‐4613。横浜市中区石川町1‐17。JR根岸線石川町駅南口から歩いて2〜3分。お店のブログ





トップへ
戻る
前へ
次へ



Copyright (C)戯雅(giga) 2002-2024 All Rights Reserved.