東京(都心から多摩地区まで)
| 住所だと飯田橋2丁目だが、最寄り駅は地下鉄九段下。目白通りに面したビルの地下で、なんとなく小じゃれた感じの入り口である。店内もデザインは、そう。しかし、開店当初は志を高く持っていたに違いないが、利用客に迎合してメニューなどがずいぶん貧相になっていったのであろうことは想像に難くない。だいたい、表に書いてある品書きと、店内のメニューが違う。外に掲示しているメニューはデザインの一部で、おそらく開店当初のものを直さずに使っているのだろう。看板から削り取られた「田舎そば」の文字が、この店のそんな履歴を物語るようだ。 外に書いてあった「天せいろ1300円」というのを注文するつもりだったのだが、そんなわけで、実際のメニューからはきれいさっぱり消えていた。目立つのは丼などとのセットメニューばかり。それでも入ってしまったからには何か、と気を取り直し、かきあげそば(冷)というのを注文。これ、メニューをよく見たら、単に手打ちそば(冷)に単品のかき揚げを組み合わせただけなのだが。出てきたそばは、それでも最後の意地で手打ちを守っているらしい。コシがあるというか、やや固め。シャッキリ感はあるから喉越しは悪くない。ツユは辛口。別メニューを組み合わせているから、かき揚げ用の天ツユは別に付く。蕎麦湯は鉄瓶に入って出てきた。器とか、こういう演出はしゃれているんだよなぁ。まぁ、安めの値付けなのは確かだけど、とにかく転んだことを悟られないようにしてほしいものだ。 店内が暗かったので、ISO400&ストロボ発光禁止だと、さすがに手ぶれ。 取材:2004年2月。(当時)手打ちそば600円、かき揚げそば(温・冷)750円、かき揚げ単品150円。税込み(だったように思う)。営業時間は11:30〜14:30と17:40〜22:30。定休日は月曜と祝日。Tel.03-5211-8536。営団地下鉄東西線・半蔵門線、都営地下鉄新宿線九段下駅から飯田橋方向に目白通りを5分ほど、右手、飯田橋1丁目交差点に建つ「台所町跡」の碑の前にある共立ビルの地下1階。JR・地下鉄飯田橋駅からは10分ほど。 |
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