東京(都心から多摩地区まで)
| 大森駅前の賑わいから少し離れた一角、品のよい構えに募る期待を裏切らない店である。 天せいろ党に嬉しいのは、やはり選べる天ぷら。しかもアナゴ、メゴチ、芝エビなど、江戸前な種をそろえている心意気がまた嬉しい。めごち天せいろを注文。 まず、そば。細めの平打ちで、しっかりしたコシと喉越し。挽きぐるみっぽいそばは、味も香りもしっかりしている。量自体は軽めだが。ツユがこのそばと非常に相性がよい。出汁がきいていて、しかもそばの風味にかぶらない、やや辛口でありながら角のないまろやかな味。そして天ぷらは軽い衣でからりと揚がっていて、これがまた食べ飽きない。メゴチ4尾のほか、ししとう1、なす1。天ツユとそばつゆは共用。 鉄瓶で出される蕎麦湯はさらっとしている。薬味はオーソドックスに、天ぷらに大根おろし、そばにねぎと練りわさび。 非常にバランスが取れていて、しかもそば・ツユ・天ぷらのどれもレベルが高い。次はぜひ、田舎そばも味わってみたいものだ。 取材:2004年7月。(当時)めごち天せいろ1,370円、穴子天せいろ1,370円、車えび天せいろ1,580円、芝エビかき揚せいろ1,260円、せいろ580円、田舎そば580円、辛味おろしそば840円。営業時間は11:00〜15:00、17:00〜21:00。定休日は日曜日と祝日。Tel.03-3761-1719。JR京浜東北線大森駅から南へ5分ほど。京浜急行大森海岸駅からでも10分はかからないだろう。品川区南大井6-20-18。 お店のHP。
2004年9月追記。品川そばを食べた。いさ美庵も加盟している「品川蕎麦の会」の共通メニューとして出されているものだが、シャコの天ぷらが載っている、という以外は各店独自の作り方のようである。立て続けに温かいのと冷たいのを頼んだ。温かいほうは、かけそばの上に大きな海苔2枚と、その上にシャコの天ぷらが4つ。ほうれん草が一つまみ添えられる。香りも良く、ほっとする味。冷たい品川そばは、いわゆるぶっかけ。ちぎった海苔をふんだんに散らし、シャコの天ぷら4つ、カニ蒲一切れ。ここのそばは、やっぱり冷たいほうがしゃっきりとした特徴が味わえる。温冷、どちらも1,100円。
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