東京(都心から多摩地区まで)
| およそ蕎麦屋のイメージとはかけ離れた建物は、重厚な石造り。といっても供されるそば自体は非常に正統派の手打ちそばである。 シンプルなメニューの中から選んだのは、天ぷら笊。エビと野菜の盛り合わせとか。穴子天ぷら笊というのにも強く惹かれたのだが、今日のところは。あと、「今月のおそば」というのもメニューにあって、月替わりらしい。10月はきのこ汁笊(冷)ときのこ蕎麦(温)。 蕎麦は細打ち。コシはあまり強くないが、程良い弾力と喉越し。アクのない、洗練されたそばである。つゆは単品だとかなり辛口、というかしょっぱくて濃い。しかし、つまんだ蕎麦を1/3ほど浸けて食べると、蕎麦の甘みとのバランスでしょっぱく感じないのだ。 天ぷらは、中くらいのエビ2本と、ししとう2、ナス、カボチャ、シイタケ。天ツユは別。衣は軽く、食べ飽きない。天ツユは別に付く。 天ぷら用の大根おろしのほか、そば用の薬味には本わさびとネギに加えて辛味大根が付く。蕎麦湯もしっかり濃いのがでて、3杯頂きました。 司法書士事務所として使われていたという建物は、靴は脱ぐものの、全体に喫茶店やレストラン風。6人掛け1卓と4人掛け2卓のテーブルのほか、4人用座敷、予約専用なのかテーブルの個室。この個室の壁に埋め込まれた大きな金庫が、なかなか味わいがある。 取材:2004年10月。(当時)天ぷら笊1,600円、穴子天ぷら笊1,600円、もり750円、辛味おろし950円、つけとろ950円、鴨汁1,550円。温かいそばはかけ800円など。今月のおそば、10月のきのこ汁笊1300円、きのこ蕎麦1350円。営業時間は11:30〜21:00。定休日は木曜日と第3水曜日。Tel.03-3764-3851。大田区大森北4−13−19。お店のHP。JR大森駅から歩いて8分となっているが、場所はわかりにくい。京急の大森海岸や平和島もいちおう徒歩圏らしい。クルマの行き方も案内されているが、どのみち店の前にはとめられない。パーキングメーターは、八幡通りか沢田通りにあるが、沢田通りからだとちょっと歩くことになる(それでも大森駅から歩くより近いのか?)。
2005年4月追記 穴子天ぷら笊を食べる。カリッとなるまで揚げた穴子が、なんとも香ばしくてよい。そばは半年前よりもシャッキリとしたコシが出て、気のせいかさらにおいしくなった感じ。 |
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