SAIKIDO
関西
| このエリアの最初の店、かぎ富のところでも書いた「京都のそばといえばにしんそば」の、総本家、発祥の店が松葉。蕎麦屋であると同時に、名所と言ってもいい。で、四条通りと鴨川沿いの川端通りの角にある本店は、ひっきりなしに観光客も訪れる「名所」なのだけれど、その向かいの路地にある北店は、地元客がメインという風情。小ぢんまりとした店には、昼時でもゆったりとそばを手繰る客がちらほらという感じ。 松葉ほどのマスな店となると、手打ちを期待するほうが無理。本店の繁盛ぶり、新幹線コンコースにも支店展開をする様子からして、そう決め付けていた。が、北店のメニューには手打ちがあったのである。本店にもあるのかどうかは知らないが、北店にはある。メニューに「手打ち100円増し」と。そこで注文したのが、冷やしにしんそばの手打ち。 昔松葉で食べた温かいにしんそばの印象は、つるつる感。そして、今回の手打ちは、コシのしっかりしたシコシコ感。短めですけどね、1本ずつが。温かいそばほどにはニシンの出汁がツユに出ない感じだが、ぶっかけ風のそばは出汁がきいたツユもうまい。トッピングは、ニシンのほかに山芋、ウズラ卵、麩。さらに薬味はねぎとわさび。締めくくりの蕎麦湯もとろりと濃くて、これも不意打ち。いろいろと先入観を覆してくれる、嬉しい誤算続きのひと時だった。これまでの不明を恥じるしかない。 取材:2004年8月。(当時)冷やしにしんそば1,250円(手打ち1350円)、せいろ750円(おかわり600円)、手打ちせいろ800円、天せいろ1,400円(手打ち100円増し)、にしんそば1,100円、あなごそば1,550円。営業時間は11:00くらいから20:00くらいまでとか。定休日は月曜日。Tel.075‐561‐7219。京阪電車四条駅からすぐ。京都市東山区大和大路上ル常盤町。お店のHP。 |
|
|
Copyright (C)戯雅(giga) 2002-2024 All Rights Reserved.
|