東京(都心から多摩地区まで)
| 路地に面したビルの2階、と、通りすがりに見つけられるような店ではない。しかも店内はカウンターのみ10席で、どう見てもバーの設計である。夜のみ営業していたというのもうなずける。それが2004年秋から昼の営業も始めたというので、行ってみることにした。 メニューはいたってシンプル。基本のそばが3種類(並蕎麦、田舎蕎麦、荒挽蕎麦)に季節の変わりそば。そんな中から注文したのは、荒挽蕎麦と、旬の天ぷら盛り合わせ。ちなみに、そばは北海道の滝川産であることが貼り紙で明記されている。 石臼引きのそばはやや黒っぽく、星(そばの黒い点)がたくさん入っている。やや縮れて1本は短めのそばである。コシは弾力がしっかりしているが、歯ごたえはソフトな感じ。量は軽め。ツユは辛口だが、そばをちょっとつけてすするとあまり辛く感じない。そばの甘味で中和される感じか。 天ぷらは、旬の野菜が各種。「天せいろ」ではなくて別メニューだから、当然天ツユは別。嬉しいのはツユのほかに塩も添えられてくるところ。品数も充実していて、このときはマイタケ、エリンギ、銀杏、レンコン、オクラ、タラノメ、ニンニクの芽、紅芋、という内容。さっくりと軽く揚がっていて、食べ飽きない。 カウンターにそばの栄養に関する説明書きがあるくらいだから、蕎麦湯はとろっと濃い。ただ、これを堪能するには、ツユの量がぎりぎりなのが残念。薬味は、おろしたてのワサビとネギ。 鴨にも力を入れているようなので、次回は鴨汁せいろなどを頼んでみたい。または、夜のコース料理とか。 取材:2005年1月。(当時)せいろは並蕎麦、田舎蕎麦、荒挽蕎麦で、いずれも630円。ほかに変り蕎麦、温かいほうではかけ蕎麦、花巻蕎麦も各630円。季節ものは、とろろそば840円など。旬の天ぷら盛り合わせ1,050円〜。ちなみにこのときは1,050円だった。コース料理1,050〜3,675円。営業時間は12:00〜14:00、18:00〜23:00。定休日は日曜日と祝日。Tel.03-3771-1223。品川区大井3-5-9氏家ビル2階。JR京浜東北線大井町駅から歩いて10分ほど。東急大井町線やりんかい線大井町駅からだとさらに5分くらい。お店のホームページ
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