神奈川(横浜を中心に三浦・湘南・箱根など)

三幸(横浜市井土ヶ谷) 2015年4月10日閉店

 街中の、庶民派(という言葉は嫌いだが<だったら使わなきゃいいのに)手打蕎麦屋。食べてないけど、うどんも自慢らしい。季節の変わりそばなど、意欲を感じさせてくれるメニュー構成だ。
 天せいろファンに嬉しいのは、天種がいろいろ用意されているところ。レギュラーメニューに天せいろ、野菜天せいろ、天ざるとあるほか、壁に掲げられた短冊には穴子せいろ、生桜海老かき揚せいろなども並ぶ。では、季節メニューの生桜海老かき揚せいろを。
 そばは黒っぽい挽きぐるみで、黒い星が点々と混じる。気持ちばらつきはあるが、細打ち。香りはあまり強くないが、そば本来の甘味が広がる。コシもしゃっきりしてシコシコ。好みの歯ざわりだ。ツユはカツオ出汁風味がやや強めのまろやかなタイプ。概して横浜の蕎麦屋は江戸風の甘辛濃い口タイプよりも、こういう透き通った感じの出汁主体のツユの店が多い気がする。天ツユ共用だ。薬味はオーソドックスにわさび、ネギ、大根おろし、おろしショウガ。
 生桜海老のかき揚がうまい。表面はさくっとしていて、しかも生桜海老の生っぽさが残る。カリカリの桜海老のかき揚も好きだが、この微妙な揚げ加減もよいものだ。
 心残りといえば、隣の卓の客が食べていた穴子せいろ。20cm以上ありそうな豪快な穴子の天ぷらがなんともうらやましかった(笑)。次回のお楽しみ、かな。
 取材:2005年5月。(当時)生桜海老のかき揚せいろ1,160円、穴子せいろ1,360円、もりせいろ630円、よもぎせいろ(季節の変わりそば)790円。冷がけも各種あるようだ。そのほかは下記ホームページ参照。営業時間は11:00〜15:00と、16:00〜22:00。定休日は水曜日。Tel.045-741-9794。横浜市南区井土ヶ谷中町5。京浜急行井土ヶ谷駅から徒歩5分、横浜市営地下鉄蒔田駅から徒歩7分。最寄の鶴巻バス停には、横浜市営バスの9系統、79系統、206系統が停車。お店のHP





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