東京(都心から多摩地区まで)
| 「何はなくとも天せいろ」で紹介している多くのそばが昼食をはじめ「食事」としてのレポートなのだが、この店に関しては夜の利用であったことをはじめにお断りしておく。基本的にそば自体に変わりはないが、注文に対する対応などで昼は若干違いがあるかもしれない。 行ったことはないが、永田町にある黒澤の姉妹店。映画監督・黒澤明の世界を表現したという店は、なるほど、品格はあるが妙に高級ぶるでもなく、落ち着くというかくつろげる。 蕎麦屋酒の定番ともいえる、焼き味噌や湯葉刺、半年玉子(厚焼き玉子)、そばがきと日本酒(黒帯など)を楽しんだ後、いよいよそばへ。天付きメニューというのはなく、天せいろが食べたければ、好みの天ぷらを別注して組み合わせるスタイル。天種も豊富にそろう。今回は3人で訪れたのだが、小海老と貝柱のかき揚げ、野菜かき揚げ、というかき揚げ2種類をそれぞれ3等分に切り分け、それぞれに盛り付けて出してくれた。こういう細やかなサービスが嬉しい。ちなみに天ぷらに添えられるのはツユではなく、櫛切りのレモンと抹茶塩。わかってますね。 そばは、翁達磨の高橋邦弘氏の指導によるというとおり、コシの強いしゃっきりした細打ち。歯ざわりも喉越しもよい挽きぐるみで、そばの甘みが味わえる。ツユは出汁の効いた辛口で、これも翁系らしい味。 また、数量は限定されるが、季節の野菜をアレンジした冷がけそばや温かいそばが用意されるなど、料理としてのそばへの意欲がメニューから感じられる。 昼の様子は知らないが、蕎麦屋酒を楽しみ、そば切りで締めくくるには、まず欠けているところがない店である。なお、1階のカウンターとテーブル席のほか、2階には個室もある。また、すっぽん料理にも力を入れているようだ。 取材:2005年7月。(当時)もり735円、田舎735円、おろし1,050円、つけとろろ1,155円。天種は、野菜かき揚げ630円、小海老と貝柱のかき揚げ840円、野菜の天麩羅1,050円、車海老の天麩羅1,365円、穴子の一本揚げ1,365円など。営業時間は11:30〜15:00と17:00〜23:00。定休日は火曜日。Tel.03-5775-9638。港区西麻布3-2-15。東京メトロ日比谷線・都営大江戸線六本木駅から歩いて5〜8分くらい。
2008.3月追記 いつの間にか「そばダイニング」から「欅」に店名が変わっていたので、修正。 ちなみに、お店のホームページ。 |
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