東京(都心から多摩地区まで)
| 案内書きによれば、東海道筋で安政3年(1856)から続く蕎麦屋らしい。ってことは、今年(2006年)でちょうど150年。住所は東大井だが、このあたりを北濱川というらしい。でも、いちばん通りがいいのは立会川だと思う。 まだ三が日が明けたばかりということもあり、店内の雰囲気は休日モード。会席に力を入れていることもあり、家族や親戚の集まりもけっこう入っているようで、かなりの賑わいだ。いや、酒飲んで長っ尻の客が多いからか(笑)。それにしても年齢層が高い。大半は50代後半より上。いつもこうなんだろうか。 ネットで下調べした段階では、天付は2300円からと覚悟して行ったが、メニューを開いたらその下に天ざるがある。じゃ、これ。ちなみに天ざるは海老と野菜、天せいろは大海老と野菜、天ちらせいろは大海老2本と野菜、というふうにグレードが上がる。でも、まず普通の海老天の大きさを知らないとね。 100%蕎麦粉の生粉打ちというそばは、ほのかに緑がかった挽きぐるみの細打ち。しっかりとした弾力があり、喉越しのよいそばだ。ツユは出汁の効いたまろやかなやや甘口。そばの甘みとのバランスも良い。惜しむらくは天ツユと共用ということか。これだけのそば、この値段を考えると、天ツユくらいは別に付けてくれろという気分。 天ぷらは大海老でなくてもそこそこ大きな海老天が3分割されたものと、小ナス、レンコン、しし唐。薄い衣でカラリとしている。薬味には本わさびとねぎ、大根おろし。蕎麦湯は期待したよりは薄いさらっとした感じだった。 天付にするといきなり価格が高くなるし、どっちかというと、季節の肴で軽く飲んで、もりで〆るっていうのに向いている店のように思う。 取材:2006年1月。(当時)天ざる1,600円、天せいろ2,300円、天ちらせいろ3,100円、もり750円、とろろそば1,000円、かもせいろ1,700円。温かいそばはかけ750円、天ぷらそば1,600〜3,100円など。営業時間は11:00〜21:00。定休日は火曜日(祝日は営業)。Tel.03‐3763‐5903。品川区東大井2‐15‐13。京浜急行立会川駅から旧東海道に入って品川方向へ進んだ左手。歩いて5分くらい。お店のHP。 |
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