東京(都心から多摩地区まで)

本陣房 新橋店(港区新橋)

 手打そば・刺身・地酒の店として、徐々に勢力を拡大している「本陣房グループ」の総本山。新橋駅の反対側に新しく「本店」ができたのを期に「新橋店」となったらしい。
 細打ちの並そば、太打ちの田舎そば、変わりそばの3種類を常時用意しており、人気は三色もりらしい。また、天付メニューも車海老、穴子、野菜とあっていろいろな組み合わせが楽しめるところが嬉しい。個人的にあまり変わりそばには興味がわかないので、オーソドックスに穴子天もりを注文。「細打ちと太打ち(田舎)どちらになさいますか」ときかれたので「細打ち」で。変わりそばとの組み合わせや、二色(3種類から2つの組み合わせ)、三色もお好み次第だ。
 挽きぐるみのそばは、シコシコとしたコシと喉越しのよさが印象的。せいろは2段で、ボリュームもちゃんとしている。ひとかけらだけ田舎そばが紛れ込んでいたので噛んでみたら、こちらはムチッとした食感だった。
 ツユは出汁の輪郭がくっきりとしたやや辛口。天ツユと共用だ。本陣房に限らないが、天ツユとそばつゆが共用の店では蕎麦猪口ではなく広口の器で出されることが多いのだが、これがちょっと食べにくいのが難点。ツユの味が変わるからという理由のほかに、この食べにくいということもあって天ツユが別か、塩を添えてくれるとありがたい。
 天ぷらは、穴子の一本揚げのほか、しし唐が2本。衣はカラリ、身はふっくらとした穴子は2本でもいけちゃうくらい。
 ツユも余分についてくるので、蕎麦湯をたっぷり楽しめる。ほんのり柚子の香りが漂うところからして、今日の変わりそばは柚子切りなんだな。
 きちんとした手打そばを、リーズナブルな値段で楽しめる。二色や三色を頼んだ場合は1枚ずつ頃合を見計らって出してくるという、細やかな配慮も嬉しい。
 取材:2006年5月。(当時)穴子天もり1,260円、穴子二色もり1,780円、穴子三色もり1,890円、車海老天付はもり1,890円、二色2,410円、三色2,520円、野菜天付のもり1,360円、二色1,890円、三色1,990円、せいろもり630円、田舎もり630円、二色もり940円、三色もり1260円。営業時間は月曜日〜金曜日が11:30〜14:00と17:30〜22:00、土曜日が11:30〜20:00。定休日は日曜・祝日。Tel.03‐3593‐3033。港区新橋2−11−4いずみビルB1。同じビルの1階にはグループの天祥庵、筋向いには味喜庵があるが、天祥庵は天王洲の常喜房開店に伴い、しばらく休業と貼り紙がしてあった。JR新橋駅日比谷口(SL広場)から歩いて2〜3分。地下鉄銀座線新橋駅からでも同じくらい。都営浅草線やゆりかもめの新橋駅からだとプラス2〜3分。お店のHP





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