神奈川(横浜を中心に三浦・湘南・箱根など)

なかむら庵(鎌倉市小町通り)

 鎌倉では知られた蕎麦屋の1軒である。挽きぐるみの田舎風そば一本でやっている。
 だいたい11:45〜50くらいの開店なのだが、平日にもかかわらず11:30くらいから開店待ちの列ができ始め、この日は開店と同時にすべての席が埋まってしまった。
 注文したのは付天ざるそば(ショーケースには付天婦羅そばと書いてあった)。そばは細い平打ちで、茶色い肌の田舎風。シコシコとしたコシがあり、噛めばじわっとした弾力が小気味よい歯ごたえ。1本はちょっと短めなので、ぞぞぞっとすする醍醐味のほうはあまりないけど。なお、珍しいことに、ショーケースのサンプルよりも実際のそばのほうが盛りが多い。「ボリュームたっぷり」と表現するような量ではないけれど。
 ツユは出汁がきいたマイルドな味で、神奈川では比較的多いタイプ。濃辛口のツユも好きだが、これはこれでそばの味が楽しめる。
 天ぷらは大振りの海老1本と、衣が厚めについた大葉が1枚。海老の水気がもう少し抜けているほうが好みといえば好み。天ツユは別に付く。こちらは甘口のやさしい味だ。
 蕎麦湯を出すときに、天ツユに入れて飲んでもおいしいですよと勧められるままに試してみたら、たしかにおいしかった。今度はよその店でも試してみよう。
 薬味はそばにわさびとネギ、天ぷらに大根おろしとおろしショウガ。
 付天婦羅そばの値段に関しては、うちにある13年前の本に載っている値段と変わっていない。外税価格から税込みになったにもかかわらず、である(上がったものもあるが)。明らかにバリュー価格といえる質と内容ではないだろうか。
 取材:2006年3月。(当時)付天ざるそば1,350円、もりそば700円、ざるそば750円、おろしそば850円、冷やしなめこそば900円、胡麻ダレそば1,000円。大盛にすると250円増らしい。温かいそばは、かけそば700円など。営業時間は11:45くらい〜17:00くらい。売り切れ閉店あり。定休日は木曜日。Tel.0467‐25‐3500。JR横須賀線鎌倉駅から歩いて3分ほど。お店のHP





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