東京(都心から多摩地区まで)
| 本陣房のグループの中では、2006年末現在でいちばん新しいお店のようだ。新旧は味と関係ないけど。高層オフィスビルの1階に、カフェやイタリアンレストランなどと並んでいる。新橋や浜松町の兄弟とは、ずいぶん立地も客層も異なるのだろう。 ほかの兄弟と同様に変わりそばを交えた二色そばもあるが、あまりそっちに力は入っていないような印象。天付の組み合わせなどのバリエーションがないからそう感じたんだろう。それでも天付は海老天もりと穴子天もりの2種類ある。穴子天もりにしよう。 先に薬味とツユが載った盆が運ばれ、天ぷらの入った重箱とそばが載ったざるは後から追いかけてくる。そばはずいぶん大盛だなーと思ったら、「並木藪」なんかと同じでざるがひっくり返って山のほうに盛ってあるのだった。安定と水切りのためなんだろう。それでもボリュームはそこそこあるほうか。本陣房グループの美点のひとつですね。 そばはカシッとした歯ごたえのコシが印象的。密度が高い固めのそばだ。喉越しがよいが「固い」と感じる人はいるだろう。茹で負けしなそうなそばなので、今度は温かいそばを試してみたい。 ツユは味醂の効いた感じの辛口だ。天ツユと共用のため、かなり広口の器で出される。食べにくい、というかツユが飛びやすい。最近、天ツユが共用の店でも天ぷらをツユにつけず、天ぷらを口に運んだあとでツユをちょっとなめるという食べ方をしているので、普通のそば猪口で出してくれたほうがありがたい。薬味にはたっぷりのねぎと大根おろし、本わさび。 天ぷらは穴子の一本揚げのほか、しし唐が2本。表面がかりっと揚げてあって、好み。 価格も抑え目で、クオリティ、ボリュームとそろっている。兄弟店と同様、良心的な感じである。 なお、量的に物足りないという向きには、ランチ用に天ぷら御膳というのがあった。もりそばに、天ぷら盛り合わせ(海老2、野菜3)、小鉢、漬物、ご飯がついて、海老天もりより100円安い1,200円。個人的にそばのお供にご飯はいらないのだが、そばでは腹いっぱいにならないという人は多いようなので、書き添えておく。 取材:2006年12月。(当時)穴子天もり1,200円、海老天もり1,300円、せいろもり650円、二色もり(せいろと柚子切り)1,200円。温かい蕎麦は、かけ650円、鴨南ばんそば1,800円など。営業時間は11:30〜14:00と17:30〜22:30(土曜日は21:00まで)。定休日は土曜・日曜・祝日。Tel.03‐5783‐0066。品川区東品川2‐2‐4 天王洲ファーストタワー1階。東京モノレール天王洲アイル駅から歩いて2〜3分。りんかい線の天王洲アイル駅からだと5分くらいか。
2007年4月追記。3月から土曜日も営業するようになったとか。土曜日限定メニューもある。2007年4月は桜海老のかき揚げ。
2007年11月追記。7月から土曜日の営業をやめてます。
2007年8月追記。値上げしてました。穴子天もり1,400円、海老天もり1,400円。せいろは据え置きですが、二色は変わりそばではなく田舎そばとの組み合わせで950円。 |
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