神奈川(横浜を中心に三浦・湘南・箱根など)

創作蕎麦処 浄栄庵 江戸藤(横浜市南区=よこはまばし商店街)

 明治40年創業だそうな。明治40年ってのは1907年? つまり今年で創業100年。
 よこはまばし商店街というアーケードは、活気があるんだか廃れているんだかよくわからないが、横浜では珍しい下町情緒が味わえる一角。「関外」では古くから拓けたところらしい。ただの「江戸藤」だと思ったら、箸袋には上記のような長い店名が書いてあった。
 中身は普通の町の蕎麦屋である。手打ちというわけではなく、老舗の風格とか敷居が高いということは全然なく。ほほぉと感心するのは、店内に入って両側の壁に並べられた蕎麦猪口のコレクション。
 メニューを開くと価格は抑え目の下町感覚。「天水」ってのは「抜き」のことかな。普通に天せいろを注文。そばは白っぽい機械打ちで、香りやコシは弱い。ボリュームは普通にあるほうか。天ツユと共用のツユはかなり甘口で、ちょっと薄い。冷たい天ツユという感じである。
 天ぷらはバリエーションも豊富で、しし唐、春菊、カボチャ、しいたけ、ナス、にんじんのかき揚げ、海老。もりそばとの差額を考えると、500円足らずとしてはサービス価格に感じる。
 薬味は大根おろしと練りわさび、ねぎ。蕎麦湯は言わないと出てこないってのはなー。出てきたところでお湯みたいなもんだったけど。従業員がダメなのか?
 近所にあったら時々行くと思うけど、そば自体を目的に出かけるにはちょっと。たぶん、冷がけとかのメニューが本筋かと思われるので、せいろで評価するべきではないかも。
 取材:2007年1月。(当時)天せいろ1,000円、もり530円、かき揚げせいろ900円、天ざる1,100円。営業時間は、11:00〜21:00。定休日は木曜日(祝日の場合は翌日)。Tel.045‐231-5761。横浜市南区真金町2‐12。横浜市営地下鉄阪東橋駅から歩くと5分くらいか。





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