東京(都心から多摩地区まで)

二丘(港区高輪) 2020年8月閉店(千葉県松戸市に移転)

 そば、ツユ、天ぷら、どれも次元が高い。
 魚藍坂下交差点の近く、国道1号からだとビルの2階だが、裏の坂道から入ると路面店。こっちが実は正面か。
 天もりだけで3種類をそろえているところが、天せいろ好きには嬉しい。では穴子天もりを。先にツユや薬味の載った盆が運ばれてくる。またまた嬉しいことに塩が添えられている。これは期待できそう。
 まずはざるに盛られたそば。うっすらと緑がかって、細かいひだが見える。じわりとした弾力と、小気味のよいコシがある細打ち。ボリュームも決して多くはないが、かといって少ないということもない。
 ツユは出汁の効いたきりっとした輪郭の辛口なのだが、そばにつけるとでしゃばったところのない味に変わる。そばの甘味とのバランスがよい。
 天ぷらは穴子の一本揚げのほか、しし唐、サツマイモ、カボチャ。衣は軽く、穴子はふっくらとして食べ飽きない。やっぱり塩だよなー。
 薬味は練りわさびとねぎ。締めの蕎麦湯がまたとろりと濃くて、どこまでも期待を裏切らない。
 これだけのクオリティにしては、価格設定がかなり良心的だと思う。高輪という立地を考えればなおのこと。夏場は冷がけが充実しているのも美点といえるだろう。
 取材:2007年7月。(当時)穴子天もり1,200円、野菜天もり1,150円、海老天もり(海老2本+野菜)1,300円、もり650円、田舎もり650円、つけとろ1,200円、鴨汁1,300円、ぶっかけそば1,000円。温かいそばは、かけ650円、花巻750円、にしん1,400円など。夏場は一部の温かいそばを冷がけにできる(100円増し)ほか、いくらそば1,600円なんてのもある。おかわり500円(ツユなし)、大盛りは300円増し。営業時間は11:30〜15:00と17:00〜21:00(土曜日は〜20:00、祝日は昼のみ営業)。定休日は日曜日と第2土曜日。Tel.03‐3441‐1132。港区高輪1‐4‐21 高輪西台マンション2階。都営地下鉄三田線・東京メトロ南北線の白金高輪駅の2番出口から歩いて3分。品川駅前から都営バスだと品97系統(新宿駅西口行き)か反96系統(六本木循環)で魚藍坂下。バス停から歩いて1〜2分。





トップへ
戻る
前へ
次へ



Copyright (C)戯雅(giga) 2002-2024 All Rights Reserved.