東京(都心から多摩地区まで)
| 大塚は、かつての勤め先があった街。懐かしいけど、ずいぶん様変わりしてしまって。そんななかで、20年前と変わらないのがこの蕎麦屋。大塚駅の北口、駅前ロータリーに面した、道路と都電の線路に囲まれた「島」のような一角にある。店内は広くなく、8人がけテーブル1卓と、4人がけが3卓、奥の囲炉裏を囲んで10人ほどが座れる。 薄給の若造の、たまの贅沢であった天ぷらそばに郷愁も覚えたのだが、今日は車えび天せいろ。ほかの天せいろはないんだけど、メニューには天せいろの右上に小さく「車えび」と書いてある。同じように鴨せいろのところには「野生鴨」って書いてあるんだけれども。 木の盆の上にワンセットになった天せいろは、特大の車海老の天ぷら2本が目を引く。天ぷらはほかにしし唐1本。天ツユは付かない。 そばは、若干不揃いな切り口で短めなのだが、じわっとしたコシがある。変わってないってことは、これがスタイルなのだろう。ボリュームは控えめなので、種モノ以外だとデフォルトでは少ないかも。 ツユはマイルド。甘口というほどではないが、強くない味。薬味には、天ぷら用の大根おろし・おろししょうがのほか、アサツキ、大葉を刻んだものが添えられる。なお、蕎麦湯はリクエスト制。 ちなみに、昔通った頃は、天ぷらは温かいそばで、冷たいそばのときは割子を頼むことが多かったなー。 欠点は、いささかレートが高いこと。量的に軽いので、割子も追加すれば1,000円超えてしまうし。 取材:2007年9月。(当時)車えび天せいろ1,850円、ざる750円、割子850円、おろしそば850円、とろろそば900円、鴨せいろ1,350円、追加割子200円、追加せいろ350円。温かいそばは、かけ600円、天ぷらそば1,850円など。営業時間は平日が11:30〜21:30、土曜日と祝日が11:30〜20:00。定休日は日曜日と第2土曜日。Tel.03‐3910‐5820。豊島区北大塚2‐14‐2。JR山手線大塚駅北口を出た目の前。 |
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