神奈川(横浜を中心に三浦・湘南・箱根など)
| 一茶庵である。総本山といえば足利だと思うのだが、いつからなのか一茶庵という会社の本社は横浜(東神奈川)にある。で、元町一茶庵は、数ある一茶庵の中でも本家筋ということになるらしい。 地価の高い土地柄からか、独立店舗ではなくビルの2階。五角形の店内は、ガラス窓が広くとられて明るい雰囲気。普通のせいろ天盛りもあるのだが、ちょっと張り込んで段重ね三色天盛りを注文。 10cm四方ほどのせいろには、一番上に柚子切り、中段にスタンダードな二八のせいろ、下の段に田舎が盛られている。3段分合わせても、ボリュームとしては軽い(せいろ1枚は3口くらい)。柚子切りは冬の季節そばの定番で、細打ちのさらしなに柚子を練りこんだもの。ほのかな柚子の香りと、しゃっきりした歯触りが楽しめる。せいろはジワリとした弾力で、やさしい歯ごたえ。そばの甘味が生きている。田舎は太すぎることもなく、それでもしっかりとした歯ごたえが印象的だ。 当然予想されたことだが、一番の好みは普通のせいろ。 ツユは出汁がきいたマイルドな辛口。薬味には辛味大根、本わさび、ネギが付く。 天ぷらは、サイマキエビ2本のほか、ししとう2、エノキダケ、しいたけ、カボチャ、ナス。衣が軽く、サクッとしている。天ツユではなく抹茶塩が添えられているのもうれしい。 締めの蕎麦湯はさらりとした感じ。 ちょっと高めの価格設定だが、元町だから仕方ないか。ちょっとぜいたくな時間を過ごすには良い。 取材:2007年3月。(当時)段重ね三色天盛り2,415円、一茶庵せいろ735円、田舎深山そば840円、白雪(さらしな)945円、生粉打ち(枚数限定)945円、段重ね三色そば(せいろ・田舎・変わりそば)1,260円、五色そば(せいろ・田舎・白雪・変わりそば2種類)1,575円、せいろ天盛り1,890円、五色天盛り(枚数限定)2,730円、つけとろせいろ1,365円、つけ鴨せいろ1,680円。温かいそばは、湯葉とじそば1,260円など。ほかに昼と宵の膳も。営業時間は平日が11:30〜15:00と17:00〜21:00、土・日・祝日は11:30〜21:00通し。定休日は月曜日と第2・4火曜日(祝日の場合は翌日)。Tel.045‐664‐6651。横浜市中区元町1‐40。みなとみらい線元町・中華街駅の出口から歩いて3分ほど(ホームから7〜8分)。JR根岸線石川町駅から歩くと10分くらい。お店のホームページ。 |
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