神奈川(横浜を中心に三浦・湘南・箱根など)

藪真(横浜市関内)

 神奈川県庁に程近い、ちょっと古びた見た目の蕎麦屋。店内も仄暗く、昔ながらの蕎麦屋という感じ。細長い店内は、テーブル席が4×6、小上がりに8席、打ち場に面したカウンターが3席と、小ぢんまりしている。壁に飾られた蕎麦猪口コレクションが楽しい。説明書きなどがないので、時代などはわからないのだけれど。
 かき揚げ天せいろうがリーズナブルで名物らしい。天もり発祥の室町砂場のように最初からかき揚げが広口の猪口に入っているようなのだが、ツユは自分で冷たいのを足すらしい。今日のところは普通の天ざるにしておきますか。
 そばはやや太め平打ち。気持厚みというのか幅というのかばらつきがある。コシのカシっとした濃いベージュ色のそばで、挽きぐるみらしい甘味がある。蕎麦粉は北海道産と長野県塩尻産を使っているらしい。
 ツユは甘口。みりんの甘みとコクがあって、このそばとの相性が良い。天ツユと共用。
 天ぷらは車海老のほか、ししとう2とナス。海老天は衣のたっぷりしたオーソドックスな「蕎麦屋の天ぷら」だ。
 薬味は練りワサビ、ネギ、おろししょうが。
 全体に値段も抑えめで、しっかりした手打そばが味わえる。
 取材:2007年3月。(当時)天ざる(並)1,200円、天ざる(上)1,850円、かき揚げ天せいろう780円、せいろう600円(大もり750円)、鴨せいろう980円。温かいそばは天ぷらそば1,030円、花まきそば980円、鴨南ばん980円など。営業時間は月曜日〜金曜日が11:00〜15:00と16:30〜19:30、土曜日が11:30〜18:30。定休日は日曜・祝日。Tel.045‐212‐3366。横浜市中区北仲通2‐30 井上ビル1階。みなとみらい線馬車道駅の6番出口から歩いて3分ほど。本町2丁目交差点から海側に一筋入った右側。





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