東京(都心から多摩地区まで)
| 東海道の旧道沿いにある、町の蕎麦屋。店の前に出前のバイクが2台どーんとあるように、手打そばでどうこうという感じではない。 でも、ちゃんと天せいろ(天もりでもいいのだが)を出しているところが良心的。全体にかなり抑えた料金設定で、1,000円を超えるメニューは多くないってところが、庶民のおなかを満たすお店という感じで嬉しい。1週間のうちに2度行って、冷たいそばと温かいそばを食べた。 天せいろは重箱に入って出てくる。そばは、ふにゃっとしているかという予想を裏切って、ピンとした細打ち。コシというか、締まりというか、キュッとしてつるつる――擬音ばかりじゃわからないですね、まるで葛切りのようなカシっとした歯ごたえ。さらしな粉が主の手捏ね機械切りってところなんだろうか。温かいそばにも合いそう。勤め人のランチ需要に応えるように、ボリュームはしっかりしたほう。 ツユは甘口でやや薄め。滑らかなそばと相まって、通ぶって食べるのではなく、遠慮なく浸したらよろしいでしょう。天ツユ共用。薬味には練りワサビとたっぷりのネギ、大根おろしが付く。 天ぷらは大きめの海老とナス、ししとう。衣は軽い。海老はしっとり系。 温かいのはかきあげそば。普通の天ぷらそばよりも50円高い。運ばれてきたお盆を見て、「でかい!」――そばの入った丼の直径とほぼ同じ大きさのかき揚げが別盛りで出てくる。3分割。具材も多彩で、芝海老、桜海老、三つ葉、たまねぎなど。これにしし唐の天ぷら2本も付く。なかなかのボリューム。まろやかなツユに天ぷらの油が溶け出して甘味が広がる。天ぷらのほか、そばにはあらかじめかまぼこ、わかめ、三つ葉があしらわれており、味にふくらみを持たせている。 近くにあったら時々お昼を食べに行くなー。 取材:2007年11月。(当時)天せいろ800円、天ざる950円、上天ざる1,300円、もり450円、本鴨せいろ850円。温かいそばは、かきあげ850円、かけ450円、天ぷらそば800円、上天ぷらそば1,150円、本鴨南ばん950円など。営業時間は11:00〜15:30、17:00〜20:30。定休日は日曜日。Tel.03‐3471‐8054。品川区南品川2‐13‐10。京浜急行新馬場駅南口から旧東海道方向に歩いて2〜3分。
2019年9月更新 2017年頃に、旧東海道の筋向い(以前は酒屋だった角)に移転したらしい。 価格などにも若干変動があるようなので、店舗データのみ改訂。 取材:2019年9月。(当時)天セイロ880円、天ざる1,050円、上天ざる1,400円、もり530円、おろし780円、とろろ780円、鴨せいろ930円、冷たぬき830円。温かいそばは、天ぷら880円、上天ぷら1,250円、天とじ930円、かき揚げ930円、かけ530円、花まき630円、玉子とじ680円、鴨南ばん1,050円。営業時間は11:00〜15:30と18:00〜20:30(土曜・祝日は20:00)。定休日は日曜日。Tel.03‐3471‐8054。品川区南品川2‐12‐3。京浜急行線新馬場駅南口から歩いて3分ほど。 |
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