東京(都心から多摩地区まで)
| 日暮里・舎人ライナーの開通を控えて変貌著しい日暮里駅前。尾久橋通りに向かって放射状に伸びる道の一本に面したビルの地下にある。聞けば、日暮里で約7年、現在の場所で3年になる店だという。 2人がけのテーブルを中心としたどちらかといえば小ぢんまりした作り。入り口の横に打ち場がある。そばは、細打ちの「せいろ」、太打ちの「田舎」、そして季節の「変わりそば」が月替わりで用意されるそうで、この日は梅切りだった。それぞれ単独のほか、二色、三色という組み合わせが選べる。天種も、穴子、季節の野菜、車海老から選べるのも嬉しいところ。「では、穴子の二色天もりをせいろと田舎でお願いします」 そばは1枚を食べ終わった頃合を見計らって2枚目が供される。まずはせいろと天ぷら。そばはメニューにあるとおりの細打ちで、しかもシャッキリしたコシがある。喉越しもよく、とてもていねいに打たれたそばだ。ツユは当たりがマイルドだが、きりっとした辛口。非常にバランスが取れた癖のない味で、甘みのあるそばとの相性がよい。薬味には本わさびとねぎ。 天ぷらは、やや小ぶりの穴子のほか、しし唐とかぼちゃ。衣が軽くてさっくりとしている。全体のクオリティの割りに価格が抑え目なのは、この天ぷらのボリュームが軽いからかも。天ツユは別に付き、薬味は大根おろし。 2枚目の田舎は、極太ではないがせいろとの違いは歴然。黒々としたそばは強力な弾力で、噛むと押し返してくるようなコシの強さが印象的だ。個人的には田舎もこのくらいの太さまでが好み。で、もちろんせいろのほうが好きなのだが。 締めの蕎麦湯は濃厚ではないがしっかりとした味があって、沁みる。 取材:2008年3月。(当時)二色天もり(せいろ・田舎)は穴子が1,575円・野菜1,680円・海老1,680円で変わりそばとせいろまたは田舎の組み合わせだと、それぞれ1785円・1,890円。三色天もりは穴子1,890円、野菜または海老は1,995円。天もり(せいろまたは田舎)の穴子1,260円、野菜または海老1,365円。せいろ630円(2段)、大盛(3段)945円、田舎630円(大盛945円)、鴨せいろ1,260円、ぶっかけそば1,260円。温かいそばは、かけ630円、玉子とじ945円、天ぷらそばは1,260円〜。季節ものでは三陸産生がき天せいろ1,400円など。営業時間は平日が11:00〜15:00と17:00〜22:00、土曜日が11:30〜16:00と17:00〜21:00。定休日は日曜日と祝日。Tel.03‐3806‐1881。荒川区東日暮里6‐60‐10 日暮里中央ビル地下1階。JR山手線・京浜東北線・常磐線日暮里駅南口から歩いて2分。日暮里・舎人ライナー日暮里駅からでも3分くらい。お店のホームページ。 |
|
|
Copyright (C)戯雅(giga) 2002-2024 All Rights Reserved.
|