神奈川(横浜を中心に三浦・湘南・箱根など)

純手打 そば処 くさかべ(横浜市神奈川区新子安) 閉店

 国道1号線から細い脇道に入ったところにある。一般民家を改装した蕎麦屋らしく、小さな看板は出ているものの、かなり隠れ家的なたたずまいだ。知ってないと発見は困難だろう。
 玄関を入るとすぐに座敷。4人席が3卓というこじんまりとしたキャパシティーだ。温かいうどんもメニューには載っているが、もちろんそばしか眼中にない。そばは二八と田舎風の2種類がチョイスできるようだが、初見なので二八蕎麦天ざるというのをいただきましょうか。
「ちょっとお時間がかかりますが」と言われたが、まさか25分とは思わなかった。うなぎか?
 で、25分後に出てきた天ざる、時間がかかったのは天ぷらのせい? ふつうの天せいろの天ぷらは、少なければ1品、たいていは3〜5品が相場なのだが、ここは何と14品。さすがに驚いた。で、先に天ぷらから紹介すると、内訳はキヌサヤ、姫筍、インゲン、イカ、アスパラ、オクラ、しし唐、サツマイモ、レンコン、海老、エノキダケ、しいたけ、カボチャ、ピーマン。天ツユは別に添えられ、天ぷら用の薬味は大根おろしとおろし生姜とオーソドックス。
 そばは太打ち。表面がつるりとして角が立ったそば。ツユはからみにくい感じ。標準でこれだと、田舎風はかなり太いのだろう。ひょっとしたら関内の志な乃か静岡の蕎仙房並みかもしれない。コシはかっちりしていて、喉越しは良い。
 ツユはかなりマイルド。ちょっと甘口の部類。このそばだとちょいと濃い口にしたほうがバランスがよいのではないだろうか。薬味は本わさびとネギ。蕎麦湯は濃い目で嬉しい。
 ご夫婦でやっているていねいで趣味性の高いお店という感じ。内容を考えれば高いとは思わないけれど、やはり25分はちょっと時間がかかり過ぎではないでしょうか。
 取材:2008年1月。(当時)二八蕎麦天ざる1,370円、二八蕎麦もり630円、二八蕎麦ざる730円、二八田舎風蕎麦もり730円、二八田舎風蕎麦ざる840円、二八冷し蕎麦おろし840円、二八冷し蕎麦とろろ950円、瓦蕎麦(2人前)2,310円、そばがき520円。田舎風は100円増。温かいそばは、かけ470円、ごぼう天そば680円、海老天そば1,050円など。営業時間は12:00〜15:00と18:00〜20:00(ラストオーダー)。定休日は月曜日と火曜日(祝日の場合は営業)。Tel.045‐401‐8288。横浜市神奈川区新子安2‐7‐20。JR京浜東北線新子安駅から800mほど。京急新子安駅からは+100mくらい。





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