神奈川(横浜を中心に三浦・湘南・箱根など)
| 立地的には隠れ家的、と言える場所にある。そして、店自体は古民家のたたずまい。 キャパシティは大きくない。そして、詰め込み主義ではないので、人数に限らず1組1卓らしく、昼時などはある程度の待ち時間を許容する人でなければお勧めしない。また、席に着いてからそばが供されるまでの時間も長めである。 レトロな空間には、テーブル席が6人掛1、4人掛1、2人掛2、そして床に座布団の席が4人掛2、2人掛1という配置。すべて、履物を脱いで上がる。 メニューは絞り込まれているが、そば自体はすべて石臼挽きの生粉打ち(10割)で、電動の細挽きと手で挽いた粗挽き(手碾き)の2種類あり、手碾きは売り切れ御免。昼は13時前に品切れになることもあるようだ。 手碾きの天せいろを注文。酒を頼まなくても「お通し」の漬物がお茶と一緒に供される(無料)。これは、出てくるまでに時間がかかるつなぎであることは、後で気づく。 天せいろは30分ほどかかって出てきたが、ほかの席のせいろも同じくらいの時間だったので、天付きだからということではなさそうだ。 粗挽きのそばは、やや短いもののジワリとした弾力のコシ、そばの甘味、香りが印象的。盛りは想像したよりはしっかりとした量だった。 ツユは、まろやかな辛口で、控え目な味付け。天ツユは別に付く。 天ぷらのバラエティが豊か。中くらいの海老天2本のほか、山芋、カボチャ、ピーマン、サツマイモ、コーン、エリンギ、ナス、玉ねぎといった野菜が一口大で。衣が軽くて、いくらでも食べられそうな天ぷらだ。 薬味は、本わさび、ネギ、そして天ぷらには大根おろしとしょうが。 蕎麦湯はトロットロでこれ自体がご馳走だが、堪能するにはそばツユがちょっと少ない。 まじめにていねいに打ったそばという印象で、そばの旨味を味わうという点ではかなりポイントが高い。手碾きはかなり足の速いそばだから、本来は天ぷらなんか食べてる場合じゃないかも。お勧めは、天せいろを普通に食べて、手碾きのせいろを追加、かな。 取材:2008年7月。(当時)天せいろ1,600円、せいろ840円、手碾きざる900円、辛味おろし1,050円、鴨せいろ1,500円。大盛りは300円増し、小盛りは70円引き、手碾きは60円増し。温かいそばは、かけ840円、きのこそば1,050円、にしんそば1,400円、鴨南蛮1,500円、天ぷらそば1,600円。そばがき900円。営業時間は、11:30〜15:30と、土曜日と日曜日は17:30〜20:00も。定休日は月曜日と第3火曜日(月曜日が祝日の場合は翌日休)。Tel.0463‐88‐1070。神奈川県秦野市渋沢2098。小田急線渋沢駅から歩いて20分ほど。駐車場は10台くらい。お店のHP。 |
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