埼玉・千葉
| 国道16号に面している。地図上では北総線の白井駅、小室駅のどちらからも同じくらいに見えたので小室駅から歩いたが、大型トラック行き交う道の歩道を歩くのはつらいものがあった…… 殺風景な中に、場違いなくらいしっとりとした佇まいを見せる。個人的には電光掲示板はそぐわないと思うのだが、クルマでは見過ごしてしまいがちな立地故しかたないか。 店内は、2人掛け2、4人掛け3のテーブル席のほか、小上がりが4人×3。 通常メニューのほかに、店頭に特別メニューとして「天せいろそば二枚重ね」というのがあったので、注文はこれ。天ぷらはかき揚げらしい。 ほどなく運ばれてきた天せいろ、「ツユが熱いのでお気を付けください」……! それは全く考えが及ばなかった。てっきり冷たいツユかと。つまり、鴨せいろのように温かいツユで冷たいそばを食べるスタイルらしい。そして、熱いツユが徳利に入ってくるスタイルというのも珍しい。 広口の器には、あらかじめカイワレと柚子皮。ツユは甘口で、出汁でのばしたもの。 せっかくなので1枚目は天ぷらを入れずに味わう。そばは黒っぽく、ちょっと太めに打たれ、甘味がある。 2枚目はかき揚げを入れて。残ったツユの上に天ぷらを置き、上から熱いツユをかける。天ぷらは芝海老がごろごろと入ったかき揚げだ。他にしし唐となす。衣から染み出す油が、ツユをさらに甘くまろやかにしていく。 薬味にはネギと本わさびが付いてきたが、蕎麦湯を飲む時まで使わなかった。 温かいツユ+かき揚げ+冷たいそばは、室町砂場や角平でもお目にかかるが、熱々のツユで優しい味という点では、あや竹の上品さは際立っている。 たまにはこんな天せいろもいいものだが、やはり冷たいツユでも食べてみたくなる。1枚の盛りは軽めだから、次に行く機会があったら、普通のせいろと天せいろを両方注文することにしよう。 取材:2009年9月。(当時)天せいろそば二段重ね1,580円、天せいろ1,260円、活きマキ海老の天せいろ2,300円、せいろ630円、ざる850円、おろしそば1,050円、とろろそば1,050円、穴子そば1,260円、にしんそば1,260円、汁なしそば(おかわり)530円。営業時間は11:30〜20:00。定休日は木曜日。Tel.047‐492‐6025。千葉県白井市復1457‐2。北総線小室駅から1.7km、白井駅から2km。駐車スペースは4〜5台分。 |
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