神奈川(横浜を中心に三浦･湘南・箱根など)

やぶ久（横浜市南区大岡＝上大岡・弘明寺）

　上大岡から鎌倉街道を北上、大岡川と交差する橋のたもとにある。
　東京、神奈川、千葉、埼玉に40軒近く展開する「やぶ久麺業協同組合」の公式ホームページによると、「上大岡やぶ久」となっている。店は新しいが、近年ごく近所から移転リニューアルしたようだ（以前の店舗は中里1丁目）。
　1階に打ち場がある店舗は、客席は2階。入り口の扉をあけると正面に「土曜日、日曜日は二八乃のそばあります」の貼り紙。メニューを開けたら、土曜日と日曜日限定で手打そばが食べられるらしい。石臼粉50％、御前粉30％、割粉20％となっている。では、二八乃手打そばを天せいろで。
　そばは薄いベージュがかった平打ち。どことなく素朴な感じのそばである。じわっとした弾力、するっとした喉越しの良さが魅力だ。盛りもしっかりしたほう。
　ツユはかなり甘口。天ツユは付かない。薬味には、練りワサビ、ねぎ、大根おろし。
　天ぷらは古典的な町の蕎麦屋タイプ。バリっとした衣、しっとりとした種。15cmほどの海老天、イカ、大葉、ナスの4種が付く。
　口あけの客であったが、蕎麦湯がちゃんと白濁していたのは嬉しかった。
　基本は機械打ちのそばに丼物や定食、ラーメンまで扱うという大衆的な町の蕎麦屋。しかし、静かな週末のひと時、手打そばを手繰ると、また別の顔が見えてくるのも面白い。
　取材：200年5月。（当時）二八乃手打そば（土・日のみ）は、せいろ630円、天せいろ1,260円、鴨せいろ1,050円、おろしせいろ940円、つけとろ940円。並そばは、もり470円、天もり940円、かけそば470円、玉子とじ570円、おかめ680円、カレー南ばん730円、天ぷらそば（並）940円、（上）1260円。うどん、きしめんのほか、ハンバーグやラーメンも。営業時間は11：00～20：00で、15：00～17：30が中休み。定休日は木曜日。Tel.045‐711‐2390。横浜市南区大岡2‐12‐25。最寄駅は横浜市営地下鉄ブルーライン弘明寺駅で、500mほど。京急線と地下鉄の上大岡駅からは700mほど。京急線弘明寺駅からも700mくらい。駐車場は3台分。