神奈川(横浜を中心に三浦・湘南・箱根など)

本格手打そば 良庵(横浜市西区戸部本町) 2020年閉店

 横浜駅やみなとみらいへ徒歩圏でありながら、下町の住宅街が古色をたたえて残る町・戸部。そんな一角に小さくてこぎれいなたたずまいを見せるのがこの蕎麦屋である。
 老夫婦2人で切り盛りする店内は、4人掛けのテーブル席3卓とカウンター3席の計15席という小ぢんまりしたもの。
 メニューは、なくなり次第終了のそばオンリー。メニューも絞り込まれているが、そばは基本の田舎と更科の2種類を打ち分けている。天付メニューは海老天の天せいろとかき揚げ(海老・イカ・ちくわ)せいろとあるが、今回は天せいろを二色でお願いした。
 ちなみに、普通のせいろはそばが150g、二色だと200g、大盛では225gとなる。
 ざるの上に美しく盛られた二色そば。どちらも細打ちで、表面には細かいひだひだが見える。更科は喉越しがよく、田舎は香りと甘みが味わえる。どちらもジワリとした歯ごたえを感じさせるが、口当たりは優しいそばだ。蕎麦粉は北海道産だという。
 ツユは、出汁の輪郭のはっきりした辛口。薬味には、本わさび、さらしねぎ、そして細切りの海苔も別添え。
 天ぷらは、15cmほどのプリっと大きな海老天2本のほか、一口大の肉厚なイカ天2個、大葉。粗塩が添えられているのは、よくわかっているなぁという感じ。
 蕎麦湯もきちんと濃いものが出てきたということは、前日のものを取り置いているのだろう。
 横浜下町のそば職人の技が光る、そんなお店である。
 取材:2010年6月。(当時)天せいろ=田舎1,400円・更科1,500円・二色1,700円、かき揚げ=(田舎950円・更科1050円・二色1250円、せいろ=田舎580円・更科680円・二色900円、つけとろ=田舎800円・更科900円・二色1,100円、鴨せいろ=田舎900円・更科1,000円・二色1,200円。温かいそばは、かけ=田舎580円・更科680円など。大盛は150円増。営業時間は11:00〜14:00と17:00〜20:00(そばがなくなり次第終了)。定休日は日曜日。Tel.045‐313‐5744。横浜市西区戸部本町12‐4。京急線戸部駅から歩いて2〜3分。横浜市営地下鉄ブルーライン高島町駅の1番出口からでも10分くらい。お店のHP





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