埼玉・千葉
| 住宅街にたたずむ隠れ家的民家蕎麦屋。 店内は、オープンキッチンになったカウンター5席と、座敷が4人×2と2人×1卓。 メニューはシンプル。温・冷合わせて9種に絞り込まれている。注文したのは天ぷらせいろ。 最初にツユと薬味が並ぶ。薬味は本わさびとさらしねぎ。そして天ぷら用の粗塩。 そばは色黒。強い弾力が印象的で、コシ・喉越しともに硬質だ。噛めば甘味が広がる。ツユは単体では醤油っ気がかった辛口だが、この甘味のあるそばと一体となると優しい味に変化する。蕎麦粉は福井県産だけにこだわっている。 「新そばが入れば十割で打ちますが、今の時期は5%だけつなぎを入れてます」と、ご主人。水だけで打つので、さすがに夏を越したそばはつながりにくいのだという。福井産の新そばは時期が遅く、12月になってから入ってくるくらいなのだとか。 天ぷらは、10cm大の海老天2本のほか、かぼちゃ2、舞茸2、ナス2、しし唐1。衣が軽く、食べ飽きない。 そして締めの蕎麦湯。これが非常に濃厚。湯桶と一緒にマドラーが付いてくる。これで蕎麦湯をよく混ぜて飲んでください、と。マドラー付は初体験。いつもは湯桶をゆすっていたのだが、これは楽だ。 最初はちょっと高めのレートかと思ったメニューだが、食べた後では割安に思える――そんな「掘り出し物」の蕎麦屋である。 取材:2010年9月。(当時)天ぷらせいろ1,500円、せいろ800円、辛味大根おろし(暮坪蕪使用の季節もので10月以降予定)1,000円、ぶっかけ1,100円、ごまだれ1,000円。温かいそばは、かけ800円、玉子とじ1,000円、花巻1,000円、天ぷら1,500円。大盛は200円増、おかわりは100円引き。営業時間は11:30〜14:30(そばがなくなり次第終了)。定休日は月曜日〜水曜日。Tel.047‐446‐4577。千葉県鎌ケ谷市鎌ケ谷3‐1‐13。新京成線鎌ヶ谷大仏駅西口から歩いて2分(木下街道をすんなり渡れれば)。駐車スペースは3台分。
2011年2月追記:つなぎなしの生粉打ちを食べました。弾力の強いじわっとした噛みごたえ、そば自体の風味は本領発揮というところでしょうか。 2011年から値上げをしたそうで、一律200円。つまり、天ぷらせいろは1,700円ということに。上記価格は修正していないので、それぞれ200円上乗せしてください。 さすがにちょっと割高感が出てしまうか……せいろ1,000円は厳しいですね。 |
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