東京(都心から多摩地区まで)
| 恵比寿駅の東口から東に向かい、商店街の幟はあるが飲食店が点在する程度の住宅街の一角にたたずむこぢんまりした蕎麦屋。店内のキャパシティもカウンター式大テーブルが7席、4人卓2、2人卓1と、20人足らず。 メニューを開くと嬉しいことに天付メニューがいくつか選べる。しかも、季節のおすすめという別紙に稚鮎の天せいろというのを見つけてしまった。穴子も捨てがたいが、稚鮎の天ぷらもどこでもいつでも食せるものではないということで、誘惑に勝てず稚鮎天せいろを注文。 そばも田舎や変わりそばもあったのだが、今回は基本の1種類。これが極細打ちで、しなやかな弾力があるコシのしっかりしたタイプ。喉越しのよさは見た目どおりだが、緑がかった色合いに期待する風味も豊かで噛めば甘味が広がる。 ツユは塩気が強めの辛口だが、そばと一緒にすするとそばの甘味と調和してバランスの取れた感じになる。薬味は本わさび、ネギ、大根おろし。 天ぷらは、10cmほどの稚鮎2尾のほか、ゴーヤ、ナス、しし唐。天ツユはつかないが、岩塩っぽい塩が添えられる。 そばも天ぷらも、店構えからすると品揃えがよすぎるのではないかと思うくらいの内容である。そして、おいしい。あえて難を言わせてもらえば、絶対的に設定レートが高いこと。せいろが800円からというのは、強気に過ぎるかと。 実は季節のおすすめにははも天せいろや夏野菜天せいろ、ズワイガニ天せいろなどもあり、夏の間に再訪したくなる品揃えなのであった。 取材:2012年8月。(当時)穴子天せいろ1,600円、車海老天せいろ1,800円、せいろ800円、田舎そば850円、季節の変わりそば1,050円、三色そば1,250円、ごま汁そば950円、鴨汁そば1,600円。季節のおすすめ(夏)は、稚鮎天せいろ1,350円、鱧天せいろ1,400円、夏野菜天せいろ1,250円、桜海老のかき揚げせいろ1,350円、ズワイガニ天せいろ1,350円。温かいそばは、玉子とじ950円、鴨南ばん1,600円、穴子天ぷらそば1,600円。営業時間は平日が11:30〜14:30と17:30〜21:30、土曜日が12:00〜14:45と17:30〜21:00。定休日は日曜・祝日。Tel.03‐3444‐7088。渋谷区恵比寿1‐24‐9。JR山手線・埼京線恵比寿駅東口から歩いて5〜6分。東京メトロ日比谷線恵比寿駅1番出口から8分ほど。ぐるなびのサイト。 |
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