東京(都心から多摩地区まで)

朴仙(ぼくせん・墨田区押上)

 スカイツリーのすぐ近くだが、その賑わいとは対照的な押上の商店街の一角にある手打ち蕎麦屋。店内は7組の2人掛け席を組み合わせて客の人数に対応しているらしく、このときは2人席2、4人席1、6人席1という構成になっていた。
 車海老天と芝海老のかき揚げの2種類がある天付のうち、かき揚げ天もりを注文。ちなみに、13:20くらいの入店だったが、これでそばが品切れということで昼は店じまいになった。
 そばはかなり密度が高い硬質な食感。中細打ちで歯ごたえがしっかりしており喉越しもよい。盛りもしっかりしている。ツユは醤油の輪郭がはっきりと出た辛口というか塩辛いもの。そば同様に個性的だ。ただ、どちらも強い性格なので、バランスは取れている。薬味は本わさびとネギ。
 天ぷらは、大きくて芝海老がゴロゴロと入ったかき揚げのほか、しし唐とナス。塩が添えられる。衣もカラッとしている。
 締めの蕎麦湯もトロトロのポタージュ風。
 茹で負けしない感じのそばなので、再訪する機会があったら温かいそばを試してみたい。
 とにかく、質とボリュームを考えたらコストパフォーマンスはかなり高い。レートの高い有名店なら500円以上上乗せしているところはいくらでもある。ただ、狭い店にもかかわらず全日喫煙可とか、フロアが1人なので多少オペレーションの限界があるようだ。
 取材:2012年10月。(当時)かき揚げ天もり1,000円、車海老天もり1,200円、せいろもり600円、田舎もり600円、胡麻だれそば700円、辛味大根おろしそば800円、鴨せいろ1,200円、つけとろそば1,100円、おかわり汁なしもり500円。温かいそばは、かけ600円、にしんそば1,200円、揚げもちおろしそば900円、芝海老のかき揚げ天ぷらそば1,000円、車海老と野菜の天ぷらそば1,200円、鴨南蛮そば1,500円。営業時間は11:30〜14:00と17:00〜22:00(土曜・日曜・祝日は21:00)。定休日は月曜日。Tel.03‐5608‐8767。墨田区押上1‐22‐7。都営地下鉄浅草線・京成押上線・東京メトロ半蔵門線・東武伊勢崎線押上駅から歩いて2分ほど。





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