東京(都心から多摩地区まで)
| 明治25年(1892)創業というから、2014年現在で122年続く老舗の蕎麦屋。昨年秋にリニューアルしたそうだが、建物外観はまっさらな新築という風でもない。中は新しい感じ。 開店直後からすぐに席が埋まり始めるのは、さすが“観光名所”。打ち場に面したカウンター席に座りメニューを見ると、けっこう種類は少なく、想像どおりレートは高い。天せいろうは種のバリエーションも並と上の区別もないので必然的にこれを注文。メニューをすぐに下げてしまうのはあまり感心しない。卓上に置いておくと何か不都合でもあるのだろうか。 そばは黒っぽい極細打ち。コシもしっかりしていて喉越しは抜群に良い。有名店だが盛りもまとも。このそばの甘味と辛口のツユの相性も良い。 天ぷらは20pほどの大海老天2本としし唐、大葉。衣がサクッとしていておいしいが、この天ぷらの分だけで1000円を超えるのだから天ツユか塩くらいは付けても罰は当たるまい。 薬味はさらしネギと天ぷら用(?)の大根おろし。蕎麦湯はわずかに白濁してさらりとしている。 多くの老舗や有名店が暖簾にあぐらをかいて堕ちていく中、正道、王道のそばが味わえる店だと思う。ただ、値段を考えると不満があることもまた事実。 天せいろうがあと200円安ければ、我慢できるかな。 取材:2014年6月。(当時・価格は税抜)天せいろう1,810円、せいろう714円、とろろせいろう924円、鴨せいろう1,810円、辛味大根おろしそば1,048円。温かいそばは、とろろ山掛け924円、玉子とじ952円、天ぷら1,810円、鴨南ばん1,810円。営業時間は11:30〜21:00.定休日は水曜日。Tel.03‐3831‐4728。台東区上野6‐9‐16。JR山手線・京浜東北線・宇都宮線・高崎線・常磐線上野駅、東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、京成線京成上野駅から歩いて3〜5分ほど。
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