神奈川(横浜を中心に三浦・湘南・箱根など)

手打ちそば ふじ(川崎市川崎区)

 常陸秋そばの手打ちそばを肩ひじ張らずに味わえる蕎麦屋。
 第一京浜(国道15号線)の新川橋交差点の近く。知らなければ通り過ぎてしまいそうに間口の狭い構えで、店内も4人掛け4卓と2人掛け2卓の20席という小ぢんまりしたもの。
 メニューは絞り込まれており、そばは細打ちと田舎(太打ち)の2種類を打つ。蕎麦粉は茨城県筑西市の生産者指定。
 穴子天もりを二色で注文。先に天ぷらと細打ちのそばが供される。細打ちといっても平打ちで、水分の多い食感だ。田舎はより黒く太い(厚い)。むっちりと重厚な歯ごたえで、噛みしめる感じ。どちらも洗練とかとんがった感じより、どこか素朴な感じが漂うそばだ。
 ツユは辛口だが神奈川らしくちょっと薄口のマイルドタイプ。薬味は本わさびとネギ。
 天ぷらは、30p大の穴子天のほか、きぬさや、舞茸、ナス、サツマイモ。穴子はふっくらして肉厚で、衣はさっくり軽い仕上がり。塩が付いてくる。
 締めの蕎麦湯はとろりと濃厚。たっぷりと味わえる。
 家庭的な雰囲気ながら、しっかりとしたそばをリーズナブルな価格で味わえる。驚いたのは手書きでびっしりと書かれた蕎麦前のメニューで、ぜひ夜に再訪して蕎麦屋酒を楽しみたいお店である。
 取材:2014年4月。(当時)穴子天もり1,200円、車えび天もり1,500円、せいろもり650円、田舎もり750円、二色もり700円、ごまだれそば750円、辛味大根おろしそば800円、つけとろそば950円、ぶっかけそば(しらす・山菜・青ねぎ・海苔・おかか・辛味大根)900円、九条ねぎおろしそば(九条ねぎ・辛味大根・揚げもち・煮しいたけ)1,100円、鴨せいろ1,200円。二色もりに変更50円、田舎もりに変更100円。温かいそばは、かけ650円、玉子とじ850円、九条ねぎおろしそば1,100円、にしんそば1,200円、穴子天そば1,200円、車海老天そば1,500円。大盛300円増。ランチ限定メニューやミニ丼セットもあり。営業時間は11:30〜15:00と17:30〜22:00。定休日は日曜日と祝日。Tel.044‐211‐5446。川崎市川崎区貝塚1‐1‐4 ツインビル1階。JR東海道線・京浜東北線・南武線川崎駅、京急線京急川崎駅から歩いて10分ほど。





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