神奈川(横浜を中心に三浦・湘南・箱根など)

はつ花 本店(箱根町湯本)

 箱根湯本、早川の畔に佇む1934年創業の老舗。お店のHPによると、箱根で最初に開業した蕎麦屋である。店名は浄瑠璃に由来する。
 手打ちのそばは、蕎麦粉、地卵、自然薯だけで水を使わずに打つ。茹で上がった後の水分を飛ばし、乾いた感じで食べるというのも独特だ。ただ、決してぼそぼそした食感ではない。
 とろろも天ぷらも欲張った結果、せいろとおつまみ天ぷらを注文。注文を通すときに「天ちら〜」と符丁を使うところも老舗らしい。
 せいろそばは、一般に言うところのつけとろろそば。ツユは出汁の効いた辛口だ。そばはコシがしっかりして、喉越しもよい。8割ほどをとろろで、残りはとろろを食べ切ってもりそばとして食した。わさびはとろろにのっており、ほかにネギが薬味として添えられる。蕎麦湯はリクエスト制。
 おつまみ天ぷらは、15p強の大きな海老天2本と、しし唐、ナス、カボチャ、海苔、揚げそば。胡麻油と白絞油(しらしめゆ)で揚げており、カラッと衣が軽い。天ツユと大根おろしで。
 落ち着いた雰囲気と人気店らしい活気が同居する、心地よい空間だ。近くに新館もある。
 取材:2021年2月。(当時)せいろそば1,200円、天ざる1,600円、貞女そば(いわゆる山かけ・冷)1,000円、ざる800円。温かいそばは、天ぷらそば1,300円、天南ばん1,050円、山かけ(温)1,000円。天ぷらつまみ1,300円。営業時間は10:00〜19:00。定休日は水曜日(祝日の場合は前日か翌日)。Tel.0460−85−8287〜8。足柄下郡箱根町湯本635。箱根登山鉄道箱根湯本駅から歩いて5分ほど。駐車場は、店の近くに数台分と、新館奥にある。





トップへ
戻る
前へ
次へ



Copyright (C)戯雅(giga) 2002-2024 All Rights Reserved.